Nodeの設定を変更する度にBlenderは再計算をしています。このため、複雑なシーンであるほど、多くのテクスチャを設定しているほど、OSAが高いほど、その再計算の待ち時間が気になります(他にも計算が長くなる要因はあります)。”Use Nodes”ボタンをオフにするのも手ですが、ここではDOFをかける元の画像と、DOFのベースとなり白黒の画像を分離して効率化を図る方法を説明します。
注意) ここでは、既にチュートリアル「DOF(Depth of Field) (被写界深度)」で説明したシーンとNode設定が完了した状態から説明を始めます。
まずDOFをかける元の画像をレンダリングして、保存しておきます(仮にファイル名を fig1.jpgとします)。(Do CompositeボタンをオフにすればDOFはかかりません)

(1) 画面上部のSceneボタンを押して、「ADD NEW」を選択、その後「Full Copy」を選択して、シーンをコピーします。

(2) Blenderの計算時間が長くなるような設定、例えば、OSA値、テクスチャ、Area Lightの影のsample値などを最低、あるいはできるだけ減らします。つまり、OSAなら5にするとか、テクスチャならオフに、sample数なら最小、レイトレーシングをオフなどです。
これは白黒の画像を作るのにマテリアル設定は関係ないし、形状も最終的にはBlurでボケてしまうのですから、それ程精度が必要ではないからです。
(1) 既に構築されているNode設定からBlurを外して、白黒の画像がレンダリングされるようにします。
(2) "Do Composite"ボタンがオンであることを確認して、レンダリングをします。その画像をファイル名 fig2.jpgとして保存します。

同じシーンで作業を続けてもいいのですが、ここでは別のシーンで作業を続けます。画面上部のSceneボタンから「ADD NEW」を押して、「Empty」を選択します。

(1) Node Editor上で、「スペースキー」→「Input」→「Image」を選択し、Image Nodeを追加します。

(2) 「Load New」ボタンを押して、先に保存しておいたfig1.jpgを読み込みます。同様にしてfig2.jpgも読み込みます。

2つのImage NodeからComposite Nodeまでを下図のように設定します。

レンダリングします。描画速度が格段に速くなっているはずです。
ColorRamp Nodeを含めている理由は、微調整をするためです。なくても表示できますが、微妙にボケ具合を調整したい場合にこのNodeがとても役に立ちます。ただし、ColorRampも限界があるので、根本的にfig2.jpgの画像を作り直して、再読み込みする必要がある場合もあります。が、Step 2で説明したように計算負荷の高い設定は排除しているので、それでも作業効率は格段に良くなっているはずです。